三越伊勢丹ホールディングスの2025年3月期第3四半期業績は、売上高が3.9%増の4174億5000万円、営業利益が46.4%増の599億3900万円、経常利益が46.8%増の660億4300万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が49.4%増の464億7900万円と、増収増益となった。
セグメントのうち、百貨店業は売上高3.2%増の3478億4100万円、営業利益45.8%増の498億6500万円と増収増益。伊勢丹新宿本店や三越銀座店を中心に入店客数が伸長し、入店客数の全店計が前年を上回る中で、年末商戦で打ち出した様々なキャンペーンや品揃えの拡充が奏功し、ラグジュアリーブランドのほか、化粧品や秋冬物の衣料品などの幅広いアイテムの売り上げが好調に推移。免税売上高については、ラグジュアリーブランドのハンドバッグや宝飾品などの付加価値の高い商品に加えて、化粧品やベビー子供用品も好調に推移したオンライン事業に関しても、化粧品の「meeco」や「三越伊勢丹ラグジュアリーオンラインストア」などのカテゴリー別のサイトの売り上げが前年実績から大幅に伸長し、オンライン事業全体の売り上げが堅調だった。利益面では販管費コントロールの取り組みを引き続き強化したことで、大幅に収益が改善した。
25年3月期通期業績予想は、売上高が3.6%増の5560億円、営業利益が32.4%増の720億円、経常利益が28.6%増の770億円、親会社株主に帰属する当期純利益が4.4%増の580億円を見込む。