三越伊勢丹ホールディングスの2025年3月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比6.3%増の2640億9300万円、営業利益は72.8%増の348億8400万円、経常利益は69.0%増の387億1100万円、親会社株主に帰属する中間純利益は70.8%増の253億9400万円となった。
セグメントの業績をみると、百貨店業においては、国内百貨店では、国内外のお客の消費意識がより一層高まり、首都圏店舗・地域百貨店計ともに入店客数が拡大。ラグジュアリーブランドなどの高額品や化粧品だけでなく、婦人・紳士の衣料品など幅広い商品が好調に推移した。その結果、総額売上高は大幅に伸長した前年実績を更に上回り、前年同期比2桁以上の増収となった。
免税売上高については、ラグジュアリーブランドのハンドバッグや宝飾品などの高付加価値商品に加えて、化粧品やベビー子供用品も好調に推移。首都圏の都心店舗だけでなく地域百貨店においても、急伸した前年実績から更に拡大し、当該中間連結会計期間における国内百貨店合計の免税売上高が過去最高額を更新している。
オンライン事業に関しても、カテゴリー別のサイトを中心に取り組みを強化しており、化粧品のmeeco(ミーコ)やMOO:DMARK(ムードマーク)などのサイトの売り上げが前年同期比2桁以上上回るなど堅調に推移している。また、販管費コントロールの取り組みを引き続き強化したことで、同中間連結会計期間において大幅に利益が改善した。
海外事業(1月1日~6月30日)では、米国で昨年度リモデルオープンしたレストランが好調に推移したことにより、売り上げ、営業利益ともに大幅に計画を上回った。
以上より、百貨店セグメントにおける売上高は5.4%増の2198億2100万円、営業利益は76.0%増の295億5100万円となった。
25年3月期通期連結業績予想については、直近の通期連結業績予想から変更なく、売上高3.6%増の5560億円、営業利益32.4%増の720億円、経常利益28.6%増の770億円、親会社株主に帰属する当期純利益4.4%増の580億円を見込む。