Waqooの2023年9月期の連結業績は、売上高が36.8%減の17億2600万円、営業利益2億7700万円、経常利益2億8700万円、親会社株主に帰属する四半期純利益2800万円となった。

23年8月24日に公表した23年9月期連結累計期間の連結業績予想数値と11月15日公表の実績値の差異については、売上高が6500万円減、営業利益が2700万円増、経常利益が1300万円増、親会社株主に帰属する当期純利益が8500万円増となった。

売上高については、前回発表の連結業績予想数値を若干下回ったが、概ね堅調に推移した。 一方、同社連結子会社であるWaqooメディカルサポート社が展開する事業の一部縮小に伴う事業整理費においては、当該サービスを円滑に終了させたことにより、最大限見込んでいた当初の金額よりも大幅に下回った。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前回予想を上回る結果となった。

セグメント別にみると、D2C事業においては、新規顧客開拓の広告宣伝費を抑制する一方、ロイヤルカスタマーに対する各種施策が奏功し、継続率は年間を通じ想定よりも上回って推移した。また、配送料の見直し及び在庫回転率の向上等、同事業の利益率改善に向け継続的に取り組んだ。さらに育毛・発毛促進に特化した薬用炭酸ヘッドスパ育毛剤「sodatel(ソダテル)」の販売を開始し、同商品を「HADA NATURE(肌ナチュール)」に次ぐ主力商品として成長軌道に乗せるべく、広告宣伝を中心とした各種施策を推進した。この結果、当連結会計年度の売上高は15億5980万円、セグメント利益は6億7934万円となった。

メディカルサポート事業においては、再生医療領域における主な取り組みとして、全国の整形外科等に対して「血液由来加工療法(血液加工サービス)」の導入提案を当事業年度第2四半期以降、本格的に展開した結果、提携医院数の獲得及び加工受託件数は堅調に推移した。また、営業力及び組織力の強化に向けた人材採用、再生医療領域に知見のある有識者の顧問登用、並びに提携医院からの受注率向上に向けた施策の実践等、来期に向けて同事業の成長発展に寄与すべく施策を促進した。なお、同社の連結子会社であるWaqooメディカルサポート社が展開している医療領域への人的支援及び広告・マーケティング支援の事業の一部サービスは縮小した。この結果、当連結会計年度の売上高は1億6650万円、セグメント損失は4824万円となった。

2024年9月期の通期業績予想は、売上高は18.9%増の20億5200万円、営業利益は76.2%減の6600万円、経常利益は78.0%減の6300万円、親会社株主に帰属する当期純利益は115.1%増の6000万円を見込んでいる。