緊急避妊薬のOTC化が焦点に
OTC医薬品(一般用医薬品)業界にとってセルフメディケーションの普及は悲願である。セルフメディケーションとは、個人が病気の予防や軽度の傷病の手当など体調管理を行うこと。その手段として生活習慣の改善に加え、OTC医薬品の活用が選択肢になる。つまり、セルフメディケーションが普及すれば、OTC医薬品の消費量が増え、市場が拡大する。人口減に悩む国内企業にとってセルフメディケーションが最後の砦。だから2025年も活発な動きが続きそうだ。
25年の焦点は、緊急避妊薬のスイッチOTC化の行方であろう。スイッチOTC化とは、医師の処方箋が必要な医療用医薬品を一般消費者が処方箋なしに購入できるようにすること。医療用から市販用に切り替えることから“スイッチ”と呼ぶのだが、これまで入手困難だった医薬品が手軽に購入できるようになれば、セルフメディケーション普及への後押しになるからだ。
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