食品市場は日本の成長領域
「去年今年貫く棒の如きもの」。年末年始になるとよく耳にする高浜虚子の名句だ。2025年は24年から、いやその前を含めた時間を引き継いで出来上がっていく。特にサプリメントの業界では、健康被害の発生という未曾有の事件が起こり、業界は激しく揺れ動いた。事件を受けて、業界の軸となっている機能性表示食品制度の改正が行われ、今後2年間にわたり、段階的に実施されていく。さらには政治や政府では、サプリメントに関して抜本的かつ包括的なルール改正を目論む動きも出ており、これは市場のあり方を大きく変える可能性をはらむ。業界を形成する大手ではトップや組織が代わり、これも時代と次代が動く兆しといえよう。サプリメント市場の今後はどうなるのであろうか。
食品産業の市場規模は91兆円。就業者は753万人と推計されている(23年:農林水産省調べ)。農林漁業を含めると100兆円を超え、日本の経済活動の約11%を占める。しかし、人口減や高齢化に伴い、マーケットは縮小しており、今後もこの傾向は続く。
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