1992年誕生のトクホ 未来思考の政策だった

令和6年。今年は「辰」の年で、めでたさもひとしお。ただ、健康医療政策の先行きはなお不透明だ。加速する少子高齢化により税収は減り、年金負担は増大。一方で医療費は40兆円を超えてなお膨張が止まらない。健康であることの重要性と経済性が叫ばれる中で、いずれ龍のごとく拡大すると目されていたのが健康食品業界だ。20年初頭に突然世界中を襲い、以後3年にわたり影響を及ぼした新型コロナウイルスも健康志向に拍車をかけると思われた。

しかし現実は、過去20年あまり、1兆2000億円を天井に踊り場が続いている。業界的には機能性表示食品をめぐる規制や秩序のありかたなどの問題が噴出し、課題は今年への宿題となっている。

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