ファンド参入で高まる再編の気運
「経営陣が変われば、取引方針にも影響があるかもしれない」。「モノ言う株主」がドラッグストア業界に到来して以降、業界関係者からはこんな声が聞こえるようになった。
2023年6月、業界に激震が走った。ドラッグストア業界2位のツルハホールディングス(HD)は、香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントから株主提案を行う旨の書面を受領したと発表。23年5月8日時点でオアシスはツルハHDへの持ち株比率を12.84%に引き上げ、創業家である鶴羽家を中心とする現経営陣の総入れ替えなどを要求した。オアシスはドラッグストア大手同士の経営統合の必要性も主張していたため、冒頭のように取引先への影響も不安視されていたというわけだ。
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