商品数の増加で収益性が悪化

国内の生産拠点見直し、商品統廃合の加速、早期退職金の積み上げ――。売上高1兆5000億円を超える日用品の王者、花王が転換期を迎えている。多くのメーカーがベンチマークとしている花王の抜本的な構造改革は、日用品業界に衝撃を与えた。

2023年8月の中間決算説明会で花王は、23年12月期に前期比9%増の1200億円と見込んでいた営業利益の業績予想を、同45.5%減の600億円へ大きく引き下げると発表。下方修正の要因は、冒頭のような収益改善策を含めた600億円の構造改革費用を追加で計上したため。これで営業減益は4期連続となり、ピーク時である19年度の2117億円の3割程度にまで低迷する見込みだ。

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