依然として回復が遅れる化粧品・日用品市場

中国国家統計局の発表によると、2023年1〜10月の全国の消費財小売総額は38兆5440億元で、前年同期と比べて6.9%増加した。また、1〜10月の化粧品小売総額は前年同期比6.2%増の3291億元となった。そのうち、10月の化粧品小売額は317億元で前年同期比1.1%増と、市場全体よりも伸びが鈍く、前月比2.8%下落した。統計対象となる主要18カテゴリーのうち、10月の建設・装飾材料の減少を除き、他のカテゴリーはすべてプラス成長を維持した。成長率では化粧品が1.1%増にとどまり、成長率が最下位となった点も目を引いている。

昨年月別の中国化粧品小売伸び率の推移をみると、激しいアップダウンが見られる、1〜4月の業績は持続的に上昇し続け、4月は24.3%という最高の伸びを記録したが、その後の成長率は大幅に低下し始め、5月の11.7%、6月の4.8%まで下がった。この大きな変化の理由として、22年春に上海などのロックダウン(都市封鎖)の反動が大きいことに加え、リバウンド消費の予想より早い息切れが挙げられる。

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