3年連続で売り上げ回復 24年も増収増益見込む

百貨店の業績回復が鮮明だ。コロナ禍の2020年には4兆2204億円まで落ち込んだ業界の売上高は、コロナ前(19年)の5兆7547億円には及ばないものの、3年連続で回復、23年の業界売上高は5兆円を大きく超えそうだ。化粧品売上高(22年3795億円)は19年の5713億円には及ばないものの、23年は4000億円台を回復しそうだ。

日本百貨店協会によると、10月までの既存店売上高は20カ月連続、都心店に限れば25カ月連続で増加中だ(対象百貨店72社、180店)。国内景気の回復で都心型の店舗を中心に高単価商品が好調。加えてインバウンド回復が本格化、三越伊勢丹ホールディングス(HD)、髙島屋など各社の業績は軒並み好調だ。来年度も国内景気は堅調で、過度な円高になるとの見方も少ない。そのため、インバウンド消費にも支えられ、業界は引き続き回復が続きそうだ。

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