ファイントゥデイは、2024年11月27日、TIME SHARING 渋谷神南3Aにて、「フィーノ 医療用ウィッグプログラム【HAIR TOUCH YOU のばせば届く。】360°想いのバトンをつなぐ医療用ウィッグ寄贈プロジェクト キックオフセミナー」を開催した。

ファイントゥデイの赤阪裕実ブランドPRマネージャー、本プロジェクト発起人の小路恭子ブランドPR、NPO法人「全国福祉理美容師養成協会」(ふくりび)の岩岡ひとみ事務局長らが登壇した。さらにセミナー後半では元SKE48の矢方美紀が乳がん罹患経験者として体験談を語った。

医療用ウィッグのためのヘアドネーションは、ファイントゥデイが24年9月に行ったインターネット調査によれば、名前や内容について100.0%知られており、やってみたいと考えている人も46.9%いる。しかし医療用ウィッグは、ニーズに対応しきれていないこと、製造費用の度重なる値上げ、行政などからの支援が足りていない現状など、課題が多い。

「HAIR TOUCH YOU」は、フィーノが22年4月から取り組んできたプログラム。医療用ウィッグを取り巻く現状について「知る」、ヘアドネーションに参加したり思いを表明したりすることで「参加する」、ウィッグを製作して「届ける」の三つのポイントを通して、医療用ウィッグの輪をつなげてきた。ヘアドネーションを行えるサロンとの連携、クリエイティブ制作、SNS投稿キャンペーン、小学生親子向けワークショップなどを実施し、医療用ウィッグ製作の認知拡大に励んでいる。本プログラムが通年で実施している、フィーノが無料配布するオリジナルドネーションキットを利用してドネーションを行う「fino ウィッグBank」には、24年10月末時点で1457名分が受付している。

会の冒頭、赤阪ブランドPRマネージャーは、本プログラムについて「髪だけの話ではなく、思いが届くようなプログラムにしていきたいと思っています。『思いの見える化』をして、フィーノを通して医療用ウィッグに関わる全ての方の生まれ変わり体験をしていけたら」と力強く語った。続いて小路ブランドPRが3年間の沿革を並べたスライドについて説明し、「2025年も引き続き新たな取り組みを含め、日々の生活の中で皆さんでアクションを起こせるようにしていきたいと思っております」と活動を振り返った。医療用ウィッグ寄贈プロジェクトについてはふくりびの岩岡事務局長と再登壇した赤阪ブランドPRマネージャーが説明。赤阪ブランドPRマネージャーは、自身もセミナーの3週間前にヘアドネーションを行ったことを動画付きで報告した。

今回キックオフされた「360°想いのバトンをつなぐ医療用ウィッグ寄贈プロジェクト」は、合計13体の医療用ウィッグを製作し、病気などで医療用ウィッグを必要とする応募者に寄贈する。製作されるウィッグはショート、ミディアム、ロング、グレイヘア、子ども用サイズ、男性サイズの6種類。応募対象は、がん治療による副作用、脱毛症、抜毛症、などの様々な理由から医療用ウィッグを必要とする人。応募条件は、①ウィッグを必要とする本人からの応募②指定サロン(東京都文京区、愛知県名古屋市・長久手市)あるいはオンラインでの事前カウンセリングと指定サロンでの受け取りに対応できる人③(任意)SNSなどで発信し、HAIR TOUCH YOUの360°の輪を広げてくれる人④(任意)今後HAIR TOUCH YOUの取材に協力する人――の四つ。応募は応募フォームに入力することで完了する。(https://forms.gle/NN81qXtZgT5mDy3PA

応募期間は24年12月2日から25年1月31日17時までの約2か月間。運営事務局はふくりびとなっている。

体験談では矢方が闘病時のことや医療用ウィッグを使うことで起きた気持ちの変化、ワークショップなどHAIR TOUCH YOUのイベントを手伝っている現在について語った。

会場には「医療用ウィッグになるまでの360°体験」ができるコーナーが設けられ、赤阪ブランドPRマネージャーや矢方らから詳しく説明を受けながら、実際の毛髪や医療用ウィッグに触れることができた。

また、ファイントゥデイは24年9月4日より数量限定発売のピンク色のフィーノ商品の売り上げの一部、およびHAIR TOUCH YOUの活動の一部である動画コンテンツ「わたしにもできる“ちょっといいこと”」の視聴を通して集められた寄付金の総計額498万2030円をふくりびに寄付した。寄付金は医療用ウィッグ製作を含む本寄贈プロジェクト全体の運営に活用される。