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人材育成を進め事業基盤を固める
化粧品受託製造業国内首位のTOA(トーア)。売上高は2024年3月期で前年比14%増の635億円と20期連続の増収となり、事業基盤は盤石だ。今年6月の社名変更後の新たなステージに向け、人材育成も進める。具体的にはボトムアップ型の組織へ移行することで、社員一人一人の意識変革を促す考えだ。
同社が社員の意識変化を求めているのは、この20年間で急速に業容が拡大したことによる世代間の意識の乖離といった課題が見え始めていたからだ。20年前の生産拠点は八尾、柏原の大阪2工場と、出雲工場(島根県雲南市)の3工場体制で、従業員数は740名だったが、2010年代から、静岡工場(静岡県牧之原市)、結城第一工場(茨城県結城市)、伊賀工場(三重県伊賀市)、広島工場(広島県東広島市)と生産拠点の拡大を行った。従業員数も現在では約2200名と約3倍となっており、経営層と現場社員との意見交換などの交流が以前ほどしやすい距離間ではなくなっている。そこで、経営層と現場をつなぐ次世代を担う従業員の意識を経営層やベテラン社員に近づける意識変化を促すことで組織の底上げにつなげる考えだ。
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