攻めと守りの両軸が求められている
日本コルマーホールディングス(HD)傘下の化粧品OEM国内最大手TOA(トーア)は、メイクアップ専業OEM最大手のトキワの全株式取得で合意した。独占禁止法の許認可が得られれば、約930億円の企業グループが誕生することになる。
この話題でもちきりの業界の裏では、メーカーの内製化加速、原材料価格と人件費の高騰、人手不足の慢性化の三重苦に悩まされている。その中で勝ち組OEMメーカーは特徴ある素材や技術を軸にしたODM(商品の企画から開発までの一括受注)提案に磨きをかけ、単純なOEMに終始する負け組との差は開く一方だ。売り上げ、利益がなければ成長投資はできず、「今後の生き残りは非常に難しい」とOEM幹部は苦しい心情を明かす。
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