伊勢半は6月8日、渋谷区立原宿外苑中学校で行われたイベント「原リンピック」において、メイクへ触れるきっかけをつくり”好きなメイクを楽しむ”ことを目的とした活動「KISSMEメイク部」を実施した。第3回となる今回は、中学生が考案した「手話×メイク」をテーマにメイクを体験してもらった。当日は同校の学生、保護者、教員、近隣住民の方々など、幅広い年齢・性別の総勢230人以上がKISSMEメイク部に参加。初めてメイクを体験する人も多く、メイクアップした自身の姿に胸を躍らせていた。

同校ではイベント開催に先駆け、5月29日に「眉毛ホームルーム」を実施。その際の「自己表現や自己肯定も、共生社会を歩む励みになるのでは」という学生の気づきから、「原リンピック」(共生社会をテーマに、パリ2024パラリンピック・東京2025デフリンピックを地域とともに応援する取り組み)の企画として、「手話×メイク」の体験を企画したいとの発案があった。

若年層に向けて、メイクに触れ楽しさを知る機会の創出を目的に活動している「KISSMEメイク部」は、手話でのコミュニケーションや自己表現をサポートするためにメイクを提案できるのではないかと想いが一致。今回のブース出展に至り、ともに企画を考案した。

手話でコミュニケーションを図る際には、手もとはもちろん、口の動きから言葉を読み取ったり、感情や思考を表す眉や目もともコミュニケーションを助ける重要なパーツとなる。そのパーツを彩ることで、より手話の表現を豊かにするという観点でメイクアイテムを選定した。

メイクに触れる機会がまだ少ない中学生だからこそ、プロのメイクアップアーティストとメイクを楽しむ方法やアイテムの使い方を学ぶことで、自身でもメイクを楽しめるようになり、より豊かで前向きに自己表現やコミュニケーションをするきっかけになればと考えた。

<実施内容>
①中学生ボランティアによる、メイクに関する手話の実演
来場者に手話を見る際に、どのパーツに目が行くかを見てもらった
②手話コミュニケーションにおけるメイクの必要性を紹介
手話でポイントとなるパーツをメイクで彩ることは、表現を豊かにする助けになることを紹介した
③メイク体験
アイメイク・リップメイク・ネイルを中心とした、ポイントメイクに挑戦した
④参加者同士の手話によるコミュニケーション実践
お互いのメイクの仕上がりを「かわいい」「きれい」といった手話で伝え合った