伊勢半本店が日本の化粧文化と製品の継承にさらに力を入れていく。江戸時代から受け継がれている伝統の化粧料「紅(べに)」の新製品を展開するほか、「紅」と「化粧」の歴史と文化を辿るミュージアムをリニューアルし、展示と体験を強化した。日本人だけでなく、増え続ける海外からの観光客へのアプローチも視野に、老舗としての責任を果たしていく。

文政8年(1825年)、江戸日本橋で創業――。伊勢半本店は現在、日本で唯一当時と変わらぬ製法で「紅」をつくり続けている企業だ。現在は、キスミー フェルムやヒロインメイクなど、シニアから若い層まで幅広い化粧品を展開し、人気を博すが、創業以来、澤田晴子社長を中心に、祖業とその継承にはひとかたならぬ想いを持つ。

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