ウエルシア薬局は、新プライベートブランド「IT’S WHAT’S INSIDE THAT MATTERS.(イッツ ワッツ インサイド ザット マターズ)」(以下、イッツ)の商品を2024年6月1日より全国のウエルシアグループの店舗にて発売する。5月20日には、発売に先立ち新商品発表会を開催した。

新ブランドは「本物の美しさに、トレンドはない」をキャッチコピーに据え、ブランド名は「大切なのは中身」と表している。「トレンドに囚われすぎずに、本物の美しさを追求する」をコンセプトにした新ブランドの第一弾として、頭皮環境や髪内部のケアに着目し、徹底的に成分にこだわることで、似ているようで千差万別の髪悩みに対してアプローチするヘアケアシリーズを発売。顔の肌と同じように頭皮をケアする“薬用スカルプ”と、カラーやパーマで傷んだ髪を内側まで補修する”ダメージリペア”の2シリーズを展開する。ブランドアンバサダーにはモデルとして活躍する、在原みゆきを起用した。

同社が現在のヘアケア市場を分析したところ、高価格帯の薬用シャンプーと、トレンド感のあるのプレミアムヘアケアの間を埋めるヘアケアブランドがないことに気づいた。イッツではこの調査をもとに、スカルプケアラインを肌の変化を感じ始める30~40代、ダメージリペアラインを美容に関心の高い20代前半から30代前半をメインターゲットに設定し、アプローチしていく。

発表会の冒頭、あいさつに立ったウエルシア薬局の桐澤英明副社長は、「イッツ発売の狙いは、ポートフォリオ拡張によるウエルシアプライベートブランド全体の強化、今の次代とお客さまのニーズに求められる商品開発、ウエルシアが考えるヘルス&ビューティーを海外へ広げていくことの三つです。第一弾としてヘアケアカテゴリーを上市しましたが、今後スキンケアやメイクなど、トータルのビューティーケアブランドに発展させていきます」と意気込みを語った。

ウエルシアグループの2024年度のプライベートブランド売り上げ構成比は8.4%で810億円。2026年度には売り上げ構成比10%の1100億円まで拡大する計画だ。

月刊『国際商業』2024年07月号掲載