狙い通りにLTVが高まる
化粧品販売の世界で、アイスタイルはOMOで一頭地を抜く存在になりつつある。2月14日に発表した2024年6月期第2四半期決算において、リアル店舗とECを含むリテール事業は前年比55%の増収。そのうちECは同32%増で、四半期として初の売上高40億円を突破。しかもECと店舗の併用率は、前年から4.0ポイント増の19.2%まで高まっている。同社のリテール事業を手掛けるアイスタイルリテールの本橋未来副社長は「以前からリアル店舗の@cosme STORE(アットコスメストア)とECの@cosme SHOPPING(アットコスメショッピング)の連動に力を入れてきましたが、ここに来て大きく進展したのは間違いない」と力を込める。
過去を振り返ると、同社のリテール事業は、オンラインとオフラインそれぞれの独立心が強く、連携と言うには程遠い状態だった。化粧品の購買行動を見ると、香りやテクスチャー、肌実感などを重視する傾向があり、リアル店舗中心にならざるを得なかったからだ。しかし、コロナ下に組織の考え方が一変。外出自粛で店頭から人が消え、リテール事業は苦境に立った後、徐々に人流が戻り始めると、店頭活動を通じてアプリ登録を積極的に促進した。
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