資生堂は、 2023 年 12 月 20 日開催の取締役会において、詳細な条件の決定を代表取締役に一任のうえで、米州地域本社であり同社連結子会社である資生堂アメリカズ Corp.(以下、 SAC 本社:米国、デラウェア州 ) を通じて、 DDG Skincare Holdings LLC ( 本社:米国、ニューヨーク州 )を買収することを決定。 12 月22 日(日本時間 12 月 23 日)に最終契約を締結し、皮膚科学をベースとしたプレステージスキンケアブランド「 Dr. Dennis Gross Skincare」を取得した。

「Dr. Dennis Gross Skincare」 は、皮膚科医であるデニス・グロス博士とその妻キャリー・グロス氏により、2000 年、米国ニューヨークで誕生したクリニカルスキンケアブランド。「健康的な肌の実現により、全世界のすべての人々の生活に変化をもたらすこと」をミッションとして掲げている。

「Dr. DennisGrossSkincare」 を象徴する商品 Alpha Beta® デイリーピールを通じて、日常的に自宅でピーリング できる新たな美容習慣を提案し、美容業界に革新をもたらした。特別な処方とシンプルな使用方法で、多くの美容愛好者からの支持を獲 得している。同ブランドはデニス・グロス博士の 皮膚科学の知見に基づいた処方を組み合わせ、さまざまな悩みに対応する、自宅使用を基本とした製品を提供してる。

本買収の意義は以下のとおり。

1.スキンビューティー戦略のもとプレステージスキンケアのポートフォリオ強化
「皮膚科医などの専門家などが開発に関わっている、または監修した化粧品」の市場は世界で大きな成長が期待される。その成長市場の中でも、今後、さらに大きな需要ポテンシャルが見込まれる米国で、同ブランドを ポートフォリオに加えることにより、「SHISEIDO」や「クレ・ド・ポー ボーテ」とともに 、主力であるプレステージス キンケア事業の強化を加速させていく。

2.米州事業の成長性・収益性拡大
これまでの構造改革を経て、好調に業績を伸ばし、収益性が確実に改善され基盤を強化した米州事業に、収益性が高い「Dr. Dennis Gross Skincare」が加わることにより成長性・収益性の拡大が期待される。またその結果一部地域への依存から脱却した適正な地域ポートフォリオへの転換を目指す。

3.資生堂との相乗効果による さらなる価値創造と事業のグローバル拡大
「皮膚科医などの専門家などが開発に関わっている、または監修した化粧品」の市場は、米国に留まらず、他の地域でも今後拡大が期待される。同社の研究開発力はもちろん、グローバルに展開する資生堂のプラットフォーム・経営資源を活かし、「Dr. Dennis Gross Skincare」を同社のプレステージスキンケアブランドの主力を担うブランドへと成長させていく。