資生堂の研究開発に関わる飽くなき挑戦が美の新たな扉を開くことになりそうだ。これまで深耕してきた免疫研究から新たな可能性が示唆されたのだ。この研究成果を応用した高機能な商品開発に期待が高まる。具体的には、抗酸化・抗炎症効果を有するホルモン「メラトニン」の肌での合成が夜間に高まること、さらに「エクトイン（※1）」が、肌におけるメラトニン合成酵素遺伝子の発現を促進することを発見。メラトニンは脳だけではなく肌でも合成され、紫外線や活性酸素などのダメージから肌を守ることが知られており、これらのことから夜間に合成が高まるメラトニンの合成が促進されることで、ダメージ因子と戦う「肌の免疫機能（※2）」の強化が期待される。
※1：砂漠の塩湖に生息する微生物の体内で発見された環状アミノ酸の一種。過酷な環境においても細胞の安定性を保ち、生命を守る成分。肌の保水効果をもつ成分としても知られる。
※2：肌の免疫機能：紫外線によって発生する活性酸素など、肌にダメージを与えうる因子から肌を守り、健やかな肌を維持する機能のこと。
資生堂では、この研究成果を肌の免疫リズムに着目した新たなスキンケアの価値創造に向けて応用し、お客一人ひとりの美しさを引き出し、健やかな肌を守り抜くことを目指す。
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