フィッツコーポレーションは、今秋のトレンドとして注目する「シャルドネの香り」のアイテムを、「ライジングウェーブ」「レールデュサボン」「ヴァシリーサ」の3ブランドから8種を、9月1日から全国のロフトで、9月15日から全国のアインズ&トルペで先行発売、10月1日から一般発売する。これに先駆け、香りのリーディングカンパニーとしてトレンドを予測し、創出すべく「香りトレンド2023AWシャルドネ発表会」を8月1日に開催した。

シャルドネは世界中で愛されている白ブドウの一種であり、ワインとして愛される品種。その香りは親しみやすい爽やかさを持ちながらも、高級感も溢れる上質さも兼ね備えている。誰もが好感を持つような透明感、また安心感もあり、周囲との調和を大切にする日本人と親和性が高い香りだ。香りの嗜好性の変化を分析すると、今年は「フレッシュフルーティ」「フレッシュフローラル」といった明るく爽やかな香りが支持される傾向にあるという結果が出ている。

発表会では、商品企画担当の寺井実奈氏がそれぞれの商品概要について説明した。

ライジングウェーブから発売するのは「ライジングウェーブフリーサニーシャルドネオードトワレ」(50ミリリットル・3850円)。瑞々しいシャルドネやペアーを主体とし、爽やかなリーフグリーンや上品なジャスミンなどのフローラルを合わせたフレッシュフルーティの香り。ホワイトムスクやアンバーを加えることで、柔らかく清潔感のある香りに仕上げている。トップにシャルドネ、ペアー、オレンジ、リーフグリーンを、ミドルにジャスミン、ミュゲ、ゼラニウム、ローズを、ラストにホワイトムスク、アンバー、セダーウッドを配置する。

パッケージには黄金色に輝くシャルドネ畑の葉をイメージしたグラデーションを採用。ボトルは葉の中に見え隠れするシャルドネの果実を表現し、まさに果実そのもののような軽やかな甘さの香りを閉じ込めた。「日本人男性の向けた好感、共感、清潔感をキーワードに商品開発を行ってきました。みずみずしくさわやかなサニーシャルドネの香りを提案。今回の四つのラインアップの中でも最もジューシーで果実感を感じる香りに仕上げています」(寺井氏)。

レールデュサボンからは、「フルーツフルデイ」と銘打った香りで、ロールオンタイプを含めた香水に加え、衣服にも使用できるファブリックスプレーや柔軟剤、ボディバターの5品目をそろえる。各共通の香りでトップには摘みたてのみずみずしいシャルドネとフレッシュなベルガモットを、ミドルにはネロリとホワイトムスクで上品さを演出。嗜好性の高い香りでありながらも、ボトムには深みあるサンダルウッドを加えて香りに余韻を残す。

ラインアップは、「レールデュサボンオードトワレフルーツフルデイ」(50ミリリットル・2970円)、「同ロールオンフレグランスフルーツフルデイオードトワレ」(15ミリリットル・1595円)、「同フレグランスボディバターフルーツフルデイ」(80グラム・1760円)、「同ファブリックスプレーフルーツフルデイ」(250ミリリットル・990円)、「同ファブリックスプレー フルーツフルデイ」(250ミリリットル・990 円)、「同柔軟剤フルーツフルデイ」(500ミリリットル・946円)の5品。なお、香水、ロールオン香水、ボディバターには天然由来のシャルドネエキスを配合する。

「1日の終わりのリラックスタイムをイメージ。フルーツフルデイは実りある1日の意味で、忙しい日常の終わりに1日を振り返った時に今日もいい1日だったと感じてもらいたいというメッセージを込めている。人気のティーの香りと掛け合わせることで誰でも使いやすい香りの設計も特徴です」(寺井氏)

ヴァシリーサからは、「ヴァシリーボディミストサシャルドネコットン」(100ミリリットル・1320円)、「同ヌードワンシャルドネオードパルファム」(40ミリリットル・3850円)の2品を投入する。ボディミストは、落ち着いたシャルドネコットンの香り。カジュアルな剤型で、10~20代の若年層女性に向けた商品だ。昨今の調査では、以前の明るいイメージやかわいいイメージの香りが若年層に好まれてきた流れとは少し変わってきており、今のZ世代は落ち着いた香り、大人っぽい香りが気になるという結果が出ている。この調査結果に基づいてシャルドネのほか、ホワイトムスクなど大人っぽく落ち着いていながらも、さわやかさもある絶妙なバランスの香りとなっている。

ヌードワンシャルドネオードパルファムは、ヌードワンシリーズのリッチで甘美な香りを踏襲しつつ、シャルドネの豊潤で濃密な甘さを表現している。芯をもって自分の人生を切り開く女性のための贅沢なご褒美をイメージして開発している。

イベントではワイン&チーズエデュケーターの富永純子氏とフレグランスアドバイザーのMAHO氏によるトークセッションも実施。シャルドネというブドウの品種の特徴や、香りとして生活に取り入れる際の工夫やヒントなどを伝えた。

月刊『国際商業』2023年10月号掲載