多様性がイノベーションを生み出すを信念に女性研究者の活動をサポート

資生堂は、第16回「資生堂 女性研究者サイエンスグラント」の受賞者10名を選出。7月6日、「サステナブルな社会の実現を目指した女性研究者同士のネットワーク構築」をテーマに授賞式を、資生堂グローバルイノベーションセンターにて開催した。同グラントは、「次世代の指導的役割を担う女性研究者を支援することは科学技術の発展につながる」という考えのもと、自然科学分野の幅広い研究テーマ(理工科学系・生命科学系全般)を対象に行っている。

今回、初めて第16回授賞式の開催に先立ち過去の受賞者を対象にアンケート調査を実施した。調査内容は、女性研究者ならではの悩みと、サイエンスグラントのメリットの2点。8割以上の研究者が「女性ゆえの困っていることがある」と回答。その理由として「家庭と仕事の両立が困難」「女性研究者が少なく立場が理解されにくい」「周囲に相談・情報交換できる人がいない」などが挙げられた。困りごとの具体的コメントとして、「掃除や器具洗浄は女性の仕事と考えている人が多い」など驚くべき内容も散見。日本社会に根付く性別役割分担意識が家庭と仕事との両立を困難にするなか、さまざまな悩みを抱えている女性研究者の実態が浮き彫りになった。

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