無印、肌ラボ、イプサなど若年層は何でも買う

男性のスキンケア意識は高まっているが、異変も生じ始めた。あるメーカーの調査によると、男性スキンケア市場の伸長率は2020年が107%、21年が111%と好調に推移しているが、10代、20代の若年層と40代以降の中高年層では様相に違いがある。人口が多い中高年層はユーザー数が増え続けているものの、若年層では伸長率に鈍化傾向が見えるという。「美容に関心を持つ人のほとんどがスキンケアを買っている。数年前から活況になった男性の潜在ニーズの掘り起こしは、すでに一巡したようだ」とメーカー関係者は指摘する。

若年層の需要拡大には使用品目を増やすことと、女性用化粧品の男性への訴求が鍵を握る。若年層の美容意識はジェンダーレス型で、女性と同じように「美しくなりたい」という理由からスキンケアをする人が多い。美の欲求に男女の区別はない。この世代は女性用化粧品の購入が選択肢に入っており、特に10代が6割以上、20代は5割以上とその割合は高い。

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