男性向けメニューからケア品の購買につなげる

ヘアサロン市場の男性需要は宝の山だ。ヘアサロンの男性利用率は33.5%(リクルートホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2022上期」)まで高まっている。理髪店離れは進んでおり、ヘアサロンの男性客は増加が続く。しかも男性の1回あたりの利用金額(平均)は女性の7345円に対して4553円、店販購入金額(平均)は女性の1万1935円に対して8856円といずれも低い。ヘアサロンには、おしゃれ感度の高い男性客が多いことから、カット以外のメニュー、商品の提案には十分な伸びしろが残っている。

リクルートホットペッパービューティーアカデミー
「美容センサス2022上期〈美容室・理容室編〉」より抜粋

当然、理美容メーカーもアクションを起こしているが、思うような成果は出ていない。タカラベルモントの「ジオ」、アリミノの「アリミノメン」など2010年代からメンズ専用ブランドが増加。取引店に対して商品紹介のノウハウ提供やヘアサロンのメニュー構築のサポートを行っているが、「売れているという実感はない」(大手ディーラー幹部)という。

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