ポーラ・オルビスホールディングスの2022年12月期連結業績は、売上高が前年同期比6.9%減の1663億700万円、営業利益が25.5%減の125億8100万円、経常利益が21.3%減の149億2800万円、純利益が2.5%減の114億4600万円となり、ポーラ、オルビスの減収を主要因として減収減益となった。

セグメント別ではビューティケア事業の売上高が7.2%減の1616億5400万円、営業利益が19.2%減の137億9300万円。ポーラ、オルビスの減収を主要因として売上高は前期を下回り、営業利益は粗利減を主要因に減益。一方、海外ブランド、育成ブランドの赤字は縮小した。

ブランド別にみると、ポーラブランドの売上高は8.9%減の963億7100万円、営業利益は17.5%減の124億9500万円。国内は委託販売の顧客数減により減収となったものの、10月にアイクリームをリニューアル発売した高価格帯のB.Aシリーズは増収となった。海外は上期と比較し下期は改善し、韓国免税向け出荷抑制の影響を除く海外売上高は5.1%減となった。

オルビスブランドの売上高は1.7%減の384億1700万円、営業利益は18.7%減の48億5000万円。一人ひとりの肌悩みに寄り添った提案、美容習慣をサポートする新サービス「肌カ.ル.テ」を開始し、アプリを核としたCRM戦略を加速。新オルビスユーは第4四半期単独で増収、2桁増に転じた。顧客数は前年並みとなり、減少傾向に歯止めがかかりつつある。

Jurliqueブランドは損失改善し、第4半期単独では黒字化。中国ではコロナの影響が継続するなかでも堅調だった。

育成ブランドは、THREEを展開するACROが構造改革を進めて損失改善。THREEは外部ECプラットフォームにおける売上高が伸長し、自社EC停止の影響が一巡し、国内EC事業が回復基調にある。DECENCIAは新スキンケアシリーズを発売、プレステージブランドとしてのブランディングを強化した。

23年12月期の連結業績予想は、売上高は8.2%増の1800億円、営業利益は20.0%増の151億円、経常利益は1.2%増の151億円、親会社株主に帰属する当期純利益は12.6%減の100億円を見込む。