ぶらぶら社員が世界中から情報を探し出す
――化粧品だけの会社から美の会社を目指すことに舵を切りました。
近藤 デジタルの技術革新など社会環境が激変するなか、化粧品の在り方も変化し、今までの化粧品というものがなくなってしまわないだろうかという危機感が発端になっています。働き方が変わるとメイクする必要がなくなるのではないかなどライフスタイルがガラッと変わると、そこに付随して化粧の所作も変化する可能性が高くなってくる。その時に、自分たちは化粧品の会社でいたいのか、それとも人生を美しくするという広義の意味での美の会社になりたいのか考え直し、後者をポーラ・オルビスグループの立ち位置として再定義したのです。そのためには化粧品の枠を超えて他にツールを求めてもいいのではないかと。オープンイノベーションを進める上で、2018年1月にマルチプル インテリジェンス リサーチセンター(MIRC〈ミルク〉)を立ち上げた時に、研究の戦略を大きく変えました。今までは化粧品の会社だったので、肌をきれいにするのが研究の目的でした。その研究のゴールを人生を美しくする美の会社として人に移したんです。
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