現状のスピード感には満足していない

――ライオンの研究開発に課題はありますか。

曽我 スピードアップが必要です。当社では「Re Design」と呼んでいますが、毎日の生活習慣を楽しく前向きなものに変えることで、生活者一人一人の心と身体のヘルスケアを実現しようとしている。だから研究開発本部は、オープンイノベーションという手法を使って顧客の共感につながる体験価値づくりを加速させようとしています。当社のコア技術には、口腔科学、生命科学、界面科学、洗浄技術、製剤化技術などがあるが、これだけでは激しい競争に勝ち抜けない。だから生活者評価の高度化、データサイエンス、センサーテクノロジーなどを社外連携で強化し、生活者に寄り添い、質の高い製品やサービスを素早くつくることに挑んでいます。

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