パーソナライズ化でロレアルの動きが加速

近年、フランスのロレアル(L’Oréal)は最新テクノロジーを活用して付加価値を提供するビューティー商品を提供し続けている。2019年2月には、ロレアルグループの一つ、ガルニエ(Garnier)が北米で消費者に合ったヘアカラーを提供できるアプリ「Virtual Shade Selector」によるサービスを、5月にはロレアルが同じく北米で、消費者が、自宅からビデオチャットを通じて自分の髪に合った色をカラーリストと相談、パーソナライズされた家庭用ヘアカラーキットを注文することができるサービス「Color&Co」を開始した。そして20年1月5日、ラスベガスで開催されたデジタル技術見本市「CES」で、ハイテクを駆使して個人に合わせたスキンケアやファンデーション、口紅を調合するデバイス「Perso」を発表した。

「Perso」はAR技術を取り入れた美容シミュレーションアプリを使用して、スマートフォンで撮影された画像からシミやシワなど肌の状態を分析、それに加えてジオロケーション技術「Breezometer」で、その日の天気や気温、湿度、花粉、紫外線、大気状況を読み込む。これらの情報からAIがその日の、その顧客の肌に適したスキンケアやファンデーションを調合するという商品だ。


20年のCESで話題になった「Perso」
ⓒL’Oréal

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