ミルボンは、美容液を微細化して噴霧する次世代型ヘアードライヤー「ELMISTA(エルミスタ)」(本体5万5000円、エアコンク交換式カートリッジ・各9ミリリットル・3300円、交換用エアコンクインジェクター・2200円)を4月11日より発売する。

「ELMISTA」は、ミルボンとパナソニックくらしアプライアンスとの共同開発により誕生したヘアードライヤー。エアコンク(美容液の入った交換式カートリッジ)をセットして使用することで、髪にヘアケア成分を補給しながらドライすることが可能だ。エアコンクは、髪の悩みに合わせて選べるようになっている。同商品の販売により、美容室、自宅での髪の手入れに新たな美容体験を提供する。

ドライヤー本体をパナソニックが製造し、ミルボンがエアコンクを製造の上「ELMISTA」として販売する。美容家電のリーディングメーカーであるパナソニックの持つデバイス開発力と、ミルボンが持つ製剤化技術を持ち寄ることで、髪の悩みや求めるヘアデザインに合わせ、カートリッジを交換して使用するという新たなヘアードライヤーが誕生した。

ミルボンの専用美容液カートリッジを付け替えるだけで、簡単に髪質や悩み、好みに合わせて仕上げることが可能だ。髪を乾かしながら手軽にヘアケアができることで、既存のアウトバストリートメントを塗布してからのヘアードライだけでは実現できなかった、二つの価値を提供する。

具体的には、ヘアケア成分が髪一本一本を薄くコートし、滑らかで均一な仕上がりを実現する〝瞬間価値〟と、根元付近から始まっている髪のさまざまなダメージに関し、日々のヘアードライで根元から毛先まで継続的にヘアケア成分を補給することで、髪が美しく伸びていくことをサポートする〝継続価値〟だ。

美容室では、髪のプロである美容師が介することで可能となる「ドライヤーのパーソナル提案」を可能にする。複数のカートリッジから、美容師が最適な美容液を選定してくれるため、一人一人の髪の状態やなりたい仕上がりにあわせたパーソナルなヘアードライを実現する。

美容室は、多くのお客が定期的に訪れるリアルな対面空間。ミルボンでは、この美容室ならではの価値を最大化するため、ヘアケア製品の開発に加え、美容室を通じてお客が体験できる様々な美容アイテム・サービスの拡充に取り組んでいる。こうした中、美容室において販売されているヘアードライヤーは、台数・販売高ともに増加を続けており、その市場規模は2021年には約100億円となっている。

この背景には、機器の高性能化による実感効果の向上はもちろん、仕上げの際に実際に使用された体験や美容師とのコミュニケーションによる納得感といった、美容室ならではの付加価値要素も影響していると考えられる。このような需要の高まりに対し、ミルボンが培ってきたヘアケアの製剤化技術を応用することで、ヘアデザイナーとお客へ新たなドライ体験を提供できるのではないかと考え、パナソニックと共同でヘアードライヤーの開発に至った。