ナチュラルコスメ、オーガニックコスメは、〝意識の高い人〟が使うもの。そんな考えは、いまや過去のものとなりつつある。「環境負荷低減」や「持続可能」というキーワードが化粧品業界にも広まって久しく、自らの消費行動がそうした世界の問題に関わっているという意識は、強弱の差はあれど、若年層を中心に確実に広がっている。そうした中、〝人にも環境にもやさしい〟といわれるオーガニックコスメの存在感は、増していくのだろうか。この連載では、日本のナチュラル・オーガニックコスメに関わる企業・ブランドを取り上げながら、その最前線を取り上げる。

ニッチながらも将来有望な市場

そもそも、ナチュラル・オーガニックコスメとは何か。日本オーガニックコスメ協会はウェブページにて「ナチュラルコスメが天然成分についての基準であるのに対して、オーガニックコスメは、オーガニック原料についての基準です」と説明する。海外で著名なオーガニックコスメの認証といえば、「エコサート」や「ビオコスメ」「ネイトゥルー」などがあるが、その認定基準はそれぞれ異なっており、国内だけでなく、世界的に見ても明確な統一の基準がないのが実情だ。

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