ユニ・チャームと一般社団法人 緑の循環認証会議(以下 SGEC/PEFCジャパン)は、持続可能な森林の利用と保護について共同で推進する覚書を締結した。
PEFCは、各国の信頼ある森林認証制度の独立性と自主性を尊重し、それらの認証制度間の一貫性と適合性を実現し、持続可能な森林管理のための統一的かつ高レベルの森林認証制度を世界的なレベルで確立・運用している。発足は1999年で、今日では50を超える国・地域において認証制度を運用し、3億ヘクタール以上の森林にFM認証(Forest Management・森林管理認証)を付与している。また、1万件を超える加工・流通拠点に対しCoC認証(Chain of Custody認証・加工流通過程に関する管理認証)を付与している。
一般社団法人 緑の循環認証会議(SGEC)は、「『持続可能な森林』を広げ、『持続可能な製品』へつなげる」ことを目指し、森林資源の利活用に関する規格を日本で初めて運用。設立は2003年で、2016年にはPEFCとの相互承認を開始し、PEFCとの業務委託契約に基づきPEFCのロゴライセンスの発行や認証普及などを担っている。
今回、ユニ・チャームは以下の6分野について連携すると発表。
(1)PEFCラベルの使用や露出を増やす
(2)サプライチェーンへ持続可能な森林の利用の働きかけをおこなう
(3)森林資源の保護に繋がる活動を実施する
(4)PEFC認証材を使用することで得られるメリットについて広く啓発する
(5)販売製品以外の紙についても、PEFC認証紙の使用を最大限に考慮する
(6)PEFC認証製品について、ホームページやニュースレター・SNS等の媒体、及びPEFC加盟国が参加するイントラネット等を活用して紹介する
ユニ・チャームグループでは、中長期環境目標「環境目標2030」において、「2050年ビジョン」として「自然森林破壊“0”社会の実現」を掲げ、2030年目標に「認証パルプ利用の拡大」として「自社工場のPEFC・CoC認証取得100%」ならびに「PEFC認証材の調達比率100%」を設定している。
2022年10月末時点で「自社工場のPEFC・CoC認証取得100%」は対象25工場中14工場で認証を取得。また、「PEFC認証材の調達比率100%」は2021年実績で、56%を達成している。
これまでに、PEFC「CoC認証」を取得し獲得した工場で生産した商品のうち、日本の「ムーニーナチュラル」「ムーニーマンナチュラル」、マレーシアの「MamyPoko Pants」「PETPET Pants」などの赤ちゃん用紙おむつにおいてパッケージに「PEFC認証ラベル」を掲載している。