日中化粧品国際交流協会は2022年4月2日に創立10周年の節目を迎えた。10年前の12年といえば、日本と中国は尖閣諸島を巡り緊張が高まっていた。協会創立者の楊建中理事長の下には、行く末を心配する声が相次いだという。それでも楊理事長が協会設立に踏み切ったのは、祖国・中国はもちろん、留学生、社会人として暮らしていた日本に強い思いがあるからだ。楊理事長は当初から、日中友好を目指すのではなく、化粧品分野において両国が切磋琢磨する関係を目指してきたという。その思いは10年の間に広がり、会員企業数は中国101社、日本60社、合計161社になっている。

一方、日本と中国の市場環境は、10年前と大きく異なる。中国の1人当たりの化粧品消費額は、日本の10分の1から5分の1まで拡大している。経済成長とともに、品質の高い日本製品を求める客層も増え、両国ともにビジネスの機会は増えている。もちろん、輸入規制の問題など、両国間の化粧品市場のリスクはあるものの、企業の成長を考える上で、日中連動は一段と重要な要素になっている。

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