美容業界ではどうしてもボリューム層である30代、40代に力点が置かれてしまいがちだが、若い世代へのアプローチは、美容業界の喫緊の課題だ。世代によって価値観が異なることは知られているが、リクルートが展開するホットペッパービューティーアカデミーではそうした価値観の違いを可視化するための調査を実施。20代と40代の持つ価値観を比較した。この調査から浮き彫りになった世代の特徴を把握することは、サロンの採用活動や販促活動、店舗でのサービスなどに生かせるはずだ。
周囲の目を気にする20代の価値意識
まず、美容に関する意識を知るに当たり、美容に限らず各世代が持つベースとなる価値観から見ていきます。すべての世代で「周囲の人から浮きたくない」というのが共通項目として挙がりました。では、20代の価値意識をより深く知るために、20代と40代の差分が大きかったトップ5を見てみましょう。1位が「友人・知人のSNSはコマメにチェックしている」、次いで「友人・知人のSNSは、とりあえず『いいね』を押しておけばよいと思っている」と、SNSに関する項目が上位に。これは、SNSが日常に欠かせないものとなっている若い世代ならではの回答と言えます。次いで、3位以降には「他人からの目線が気になる」「周囲の人から認められたいという気持ちは強い方だと思う」「その場の空気を読んで言いたいことが言えないことが多い」といった項目が挙がっています。前述の通り、全世代でも「周りから浮きたくない・悪目立ちしたくない」といった傾向はありましたが、特に20代では「他人からの目線が気になる」という項目も2位に挙がっており、「他人からどう見られているのか」を強く気にしているようです。
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