肌トラブルに対応する敏感肌用と成分系が堅調に推移

セルフ化粧品市場は回復傾向にある。2020年はコロナの影響を受け縮小した市場も21年は、化粧水、乳液、栄養クリーム、美容液、日焼け止めなどのすべてのスキンケアカテゴリーが前年をクリアし落ち込みを食い止めた。理由は長引くマスク生活による肌トラブルに悩む生活者が増えたことで、敏感肌用や毛穴ケアといったニッチなカテゴリー市場が堅調に推移したからだ。

キーワードは「成分」と「高機能」。セルフ化粧品市場の6割以上を占める化粧水、乳液、栄養クリーム、美容液のカテゴリーにおいてトップシェアを誇るロート製薬のブランドの強さが光り盤石な構えを見せつけた。伸びをけん引したのが肌ラボの「極潤」と「メラノCC」。中でも極潤はシワ改善、シミ対策、高保湿の三つに効果を発揮する「ナイアシンアミド」という成分が話題となり人気に火が付いた。21年9月に発売してすぐ欠品になるほどで、VoCEのベストコスメで21年下半期プチプラスキンケア部門で第1位となった。「メラノCC」は、「ビタミンC」の成分を全面に打ち出し大ヒット。女性の肌悩みに向き合い高い効果実感で20代女性の支持を獲得。ロート製薬は基礎化粧品のカテゴリーで存在感を高めている。


ナイアシンアミドが話題となりヒットに結びついたロート製薬の肌ラボ「極潤」

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