シンプルケアをかなえるディズムを展開

スカルプDシャンプーを中心に、男性向けパーソナルケア市場をけん引してきたアンファーは、2021年4月、ついにメンズコスメ市場にも参入した。皮膚科学の知見から生まれたメンズスキンケアシリーズ「DISM(ディズム)」から、洗顔料、オールインワンジェル2種、スキンケアシート、BBクリームの全5商品を発売。ターゲットは、低価格なエントリー商品よりも、女性の有名ブランドを手に取るような、少し美容意識の高い20〜30代の男性だ。同社関連クリニックであるDクリニックの知見を生かして開発したディズムは、ウェブページや広告などのコミュニケーションでは、一貫して、男性の肌と女性の肌の違いやより男性に必要とされるスキンケアアイテムであることを訴求し、ブランドストーリーを展開。計画通りの好調な売り上げを見せている。

コロナ禍による生活習慣の変化で、男性の美容意識が向上し、メンズコスメの裾野が広がっており、これまで洗顔だけで済ませていた人がスキンケアアイテムを使い始めたり、BBクリームでベースメイクをしてみたりと、使用アイテムの幅も広がっている。しかし、Dクリニック事業部ブランド戦略部ブランドマーケティンググループメンズブランド課の佐久間貴也課長は「男性はスキンケアという工程の中で、多くのアイテムを使うことに煩わしさを感じる人も多い」と指摘する。そうした考えに基づきディズムのメインアイテムは、洗顔料「クリーミーフォームウォッシュ」と、「オールインワンジェル」に絞って展開している。


ディズムのメインアイテムの洗顔料「クリーミーフォームウォッシュ」(左)と「オールインワンジェル」(右)

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