ユニ・チャーム、資生堂ジャパン、ファイントゥデイ資生堂、ライオンの4社は12月8日、小売店の店頭や売場で設置する販促物で使用するパーツをプラスチック製から紙製へ順次変更し、プラスチック使用量の削減に取り組むと発表した。各社で進めるプラスチック削減を商品だけでなく販促物においても実行することで、日用品/化粧品カテゴリーをリードする各社の規模感を生かし、環境に配慮した社会および業界全体の発展に貢献することを目指す。
4社は、2016年から小売店での店頭メンテナンスを行う合弁会社として設立した、ジャパンリテールイノベーションを通じて、商品の陳列や店頭メンテナンス機能の強化などで協業を開始。19年には4社が販促物を共同で配送することで輸送効率を改善し、「物流環境負荷の低減」「小売店の業務負荷低減」に取り組んできた。そして、今回新たに、4社で知見を共有し、販促物のプラスチック使用量削減に取り組むことになった。
今回の取り組みでは、対象となる販促物のなかで、代替が可能でスピーディーに実行できるものから、優先的に開始する。各社によって若干時期は異なるが、21年11月頃から、店頭で多く使用されている吊り下げディスプレイに付随するフックを、プラスチック製から紙製へ順次切り替えており、その後、商品を陳列するプラスチック製のクリアラックや、香り見本、ポリプロピレン製セットケース、吊り下げ骨什器等を紙製へ変更していく。
4社は今後も、積極的にプラスチック使用量削減に取り組み、各社が経営戦略の中核に据えるサステナブルな社会の実現に向けて共に貢献していく考えだ。