生活者のニーズに沿って価値提案を強化

国内メイク市場の拡大は、資生堂のトータルメイクアップブランド「マキアージュ」の成長なくしてあり得ない。同社の調査(2020年7月)では、コロナ禍において、生活者のメイクニーズはマスク着用の常態化の影響でリップ関連の使用は減少したものの、メイク自体をしなくなった生活者はわずか8%。マスク着用の中でも何らかの工夫をしながらメイクをしていることが浮き彫りになった。一方、「本当はもっとメイクを楽しみたい」といった意見も多く、新たな生活様式にフィットしたメイクの情報発信や商品にチャンスがあることも明らかになった。そこで「マキアージュ」は、ベースメイク、アイメイク、リップのトータル提案の強みを生かすとともに、コロナ禍で生まれた新たな需要に対応する考え。特にシェア№1のファンデーション(注1)の愛用者育成による売り上げ基盤盤石化を進めると同時に、ニューノーマルニーズを捉えたベースメイク・ポイントメイクでのトライアル拡大・リピート促進と市場拡大を図っていく。

注1:インテージSLI ファンデーション市場 期間2016/1-2020/12 金額シェア ブランドランキング

中でも重心を置くのがベースメイクとポイントメイクにおけるニューノーマル対応。ベースメイクでは定番のファンデーションや下地の育成とともにマスク着用でも落ちにくい新商品の展開、ポイントメイクにおいては市場で伸長するマスクにつきにくいアイテムや、マスク着用だからこそ楽しめるアイメイクの強化といった視点で新商品を投入している。

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