ESG、SDGsが企業経営の指標として重要な位置づけになりつつある中、ドイツの化学品大手BASFは、2020年8月に自社で販売する全製品約4万5000品についてカーボンフットプリントを算出。透明性のある排出量データを化学品メーカーとして初めて提供し、取引先の活動や最終製品にかかわるカーボンフットプリントの正確な測定と削減もサポートしていく考えだ。化粧品・日用品関連業界では、同社が算出した数値をもとに取引先に対して価格転嫁するよう求めているといったこともうわさされ、その動向に耳目が集まっている。真偽のほどは別にして、業界に一石を投じることになりそうだ。
今回のBASFによる発表は、欧州の低炭素経済、脱炭素エネルギーへの移行を進める「EU2050ロードマップ」にそったものだ。既に12年には日本において環境省が開催した「中央環境審議会2013年以降の対策・施策に関する検討小委員会(第15回)」においてヘイス・ベレンツ駐日欧州連合代表により示されている。
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