ファンケルは10月11日、日本証券アナリスト協会がディスクロージャー(企業情報開示)が実施している「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業選定」にて、2021年度(第27回)トイレタリー・化粧品部門で初めて1位になったことを発表した。

同制度は、日本証券アナリスト協会が、企業情報開示の促進・向上を目的に、1995年から開催している表彰制度で、500人規模の証券アナリストが評価を行うというもの。

評価基準は、①経営陣のIR姿勢、IR部門の機能、IRの基本スタンス②説明会、インタビュー、説明資料等における開示③フェア・ディスクロージャーへの取り組み④コーポレート・ガバナンスに関連する情報の開示⑤各業種の状況に即した自主的な情報開示――の五つの分野からなっている。

2021年度は、①新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた質問項目の修正・追加②企業等の新しい働き方を踏まえた情報提供③ESG情報を含む非財務情報の開示の充実・促進――なども評価項目に考慮されている。

今回、ファンケルが1位となったのは、経営陣がIR活動に注力していること、IR活動で得た知見や意見を経営活動に生かしていることに加え、決算説明資料の充実や質疑への対応などが高く評価されたためだ。ファンケルの島田和幸社長は次のようにコメントした。

「このたびは、トイレタリー・化粧品部門のディスクロージャー優良企業に選定いただき、誠にありがとうございます。当社は、『フラットな組織』と『風通しの良い企業風土』が特長です。IRにおいても、現場の生の情報を、投資家・アナリストの皆さまにお届けしています。また、投資家の皆さまのさまざまな声を取締役会でも共有して、経営に生かしています。今回の受賞を励みに、さらなるIR活動の充実にまい進してまいります」