美容師の国家試験科目が変わる可能性が出てきた。日本美容サロン協議会(JABS)は、2019年より5回にわたり、「美容サロンに関する議員勉強会」を実施。自由民主党のうえの賢一郎氏をはじめとした代議士、厚生労働省および文部科学省の担当者、JABSの政策担当理事、まつ毛エクステンションの協力団体を交え、「美容業界の教育と試験制度」「インターンシップ制度」について、美容の教育内容や国家試験の実情と現場の実情との乖離といった課題に関する議論を重ねてきた。ここで出た意見などを提言書としてまとめ6月4日に河野太郎行政改革担当大臣に提出。現場の実態に即した教育・試験の在り方、働き方の改善につなげたい考えだ。

これまでもヘアサロンの現場と、国家試験、美容師専門学校の教育カリキュラムには、トレンド、新たな美容施術メニューの登場といった時代の変遷の中で乖離する部分も出てきていた。例えば、2000年ごろからまつ毛エクステンション専門サロンが台頭してきたが、専門知識もそこそこに開業できてしまうこともあって、トラブルが相次いでいた。まつエクをつける際にはグルーと呼ばれる専用の接着剤を自まつ毛に塗り、そこに人工毛などをつけてボリューム感のある目元を演出するのだが、接着剤が目に入るなどトラブルが続出。日本眼科医会など医療提供者も危惧していた。

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン