これ、つくれるんとちゃうか」。P&Gジャパンの山口哲也滋賀工場長の一声で始まったのが、不織布マスク生産プロジェクトだ。スキンケアブランドSK-Ⅱの生産拠点が、専門外のマスクをつくるのは前代未聞のこと。しかも、プロジェクトの発足からわずか57日間でマスク生産にこぎ着けたのは、P&G内でも驚きの声が上がった。新型コロナ禍の社会混乱に屈することなく、昼夜を問わずトラブルに立ち向かえたのは、マスク不足に苦しむ人々を助けたいという思いがあったから。これがアジア、欧米、中東、アフリカと、世界中のP&G社員を結びつけ、滋賀工場の挑戦を後押しした。山口工場長は次のように言う。

「通常の仕事は、どうしても数字に目が行ってしまう。しかし、今回のマスク生産プロジェクトにあったのは、マスクが必要な人々に1枚でも多く届けたいという使命感のみ。それが社員を活気づけ、力を最大限に引き出すことを実感しました。SK-Ⅱの仕事でも、お客さまの喜ぶ姿を生産現場に伝えることで、よりよい品質につながっていくこと再認識し、使命感の重要性に改めて気付きました。そんな教訓を得られるほど、マスク生産プロジェクトでは貴重な経験を得ることができました」

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