吉凶どちらに転ぶか。中国・海南島を舞台に高級ブランドの免税店販売額が急増している。税関の統計によると、7月1日から8月31日までに2カ月間の売上高は55億8000万元(837億円、1元=15円)。化粧品の売り上げは27億7000万元(415億5000万円)で、2位の時計6億7000万元(100億5000万円)を大きく引き離している。この異常値の見方は二つに分かれる。一つは中国14億人の消費力を再確認するもの。もう一つは、過剰な価格訴求が深刻化し、中長期的にはブランドマネジメントに影響を与えるという見方である。
ことの発端は、中国の財政部、税関総署、国家税務総局が6月29日に「海南離島旅客免税購物政策に関する公告」を発表したことだ。それによると、7月1日から海南省の住民を含む海南島を旅行した中国人は、4カ所の離島免税店と承認済みのECにおいて免税商品を購入するとき、1人当たりの年間購入限度額が3万元から10万元(150万円)に引き上げられた。免税商品の品目には「おむつ」「健康食品」「家庭用医療機器」などに加え、「化粧品」も含まれている。
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