中国越境ECは、阿里巴巴(アリババ)1強時代に突入する。同社は2019年9月6日、大手ネット企業の網易(ネットイース)から越境ECプラットフォーム「網易考拉海購(コアラ)」を20億ドルで買収した。統計にもよるが、アリババの天猫国際と網易考拉海購のシェアを合算すると、アリババが50%超を握るのは確実。70%に迫るという中国企業もおり、寡占化の弊害を指摘する声が高まっている。例えば、ECの利便性は高まるものの、ブランドは価格交渉に悩まされ、消費者は価格の選択肢を失うというものだ。

コアラ買収には、国内ECシェア3位のプラットフォーム「拼多多(ピンドォドォ)」も名乗りを上げていたが、成就しなかった。それはアリババとネットイースの利害が一致していたからだ。

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