日本の消費者が求めるのはOtoOのシームレスな体験

化粧品の価値は店頭に足を運んで、美容部員のタッチアップを受けて、サンプルを試用しなければ伝わらない。そんな常識は新型コロナ禍で加速したスマホ活用で崩れ去るかもしれない。パンデミック以前から、店頭でバーチャル・トライオン(デジタル上の写真を使った擬似的なメイク体験など)のデバイスや高性能な肌診断機を設置しているブランドは増えていた。しかし、それはあくまでもデジタルとリアルの融合による体験価値の提供を狙ったもの。新型コロナ発生後は、人との接触はもちろん、不特定多数の人とのアイテムの共有を避けるようになった。体験価値と安心安全の提供を両立する手段として、個人のスマートフォンやアプリを活用した非接触の顧客接点作りが再び脚光を浴びている。

スマートフォンと化粧品を考えるとまず浮かぶのが、ARによるバーチャル・トライオンの「YouCam メイク」などのサービスを提供するパーフェクトだ。同社のサービスの中には、オンラインでの問い合わせがパンデミック前後で約10倍に増加しているものもあるという。

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