百貨店の大型改装が相次いでいる。目玉は化粧品売り場のテコ入れだ。化粧品の売上高は今年8月まで53カ月連続プラス(日本百貨店協会売上高統計)で推移し百貨店を牽引。「百貨店の救世主」としての化粧品売り場の拡充で新規客の取り込みと固定化を図る。

大丸心斎橋店本館と伊勢丹新宿本店は「世界一の化粧品売り場」を目指す大改装を行った。86年ぶりに建て替えられ、9月20日開業した大丸心斎橋店本館。改装が相次いだ大阪の百貨店のなかで、ようやく老舗も臨戦体制を整えた格好。化粧品はメインの1階フロアでは、初出店を含む45ブランドが出店。7階のビューティ&ライフスタイルの売り場には、エトヴォスやジョンマスターオーガニック、ハウスオブローゼなどのナチュラルコスメや、スパ発のスキンケアブランド、スパセイロンなどがテナントとして入店。6階のファイブイズムバイスリー、それに11月末地下1階にオープンを予定しているキールズ、スリー、ロクシタンと、全面改装で新規ブランドを28導入。売り場面積も約2倍に増床して化粧品の充実を図った。


大丸心斎橋店本館1階の化粧品売り場

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