ユニ・チャームは8月4日、経済広報センターが主催する第36回企業広報賞において、「企業広報大賞」を受賞した。企業広報大賞は、社会から期待され求められているものを見極め、それを経営に反映させるとともに、ステークホルダーに対し、広報活動を通じて企業活動の的確な情報を発信・伝達し、社会に貢献している企業に贈られる賞だ。

ユニ・チャームは、女性のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上を年度目標に掲げ、世の中へ問題提起をする全社的なプロジェクトを始動させ、また「女性が生理を隠さなくてよい社会をつくる」というメッセージ性が強く社会に受け入れられ、多くのメディアにも取り上げられた。広報部門も、インフルエンサーを活用したSNSを中心とする広報活動や、ユーザーを巻き込んだ商品パッケージのデザイン開発、社内外のステークホルダーとの積極的な対話による理念の浸透など、既存の枠にとらわれない活動への転換が功を奏し、タブー視されていた報道されにくいテーマが、朝のニュース番組や新聞の第一面を飾るなど成果も高く評価され、今回の受賞に至った。

なお、経営者が対象となる「企業広報経営者賞」には、エステーの鈴木貴子社長と、キリンホールディングスの磯崎功典社長の2人が選ばれた。企業広報の実務者が対象となる「企業広報功労・奨励賞」には、資生堂の上岡典彦・社会価値創造本部アート&ヘリテージ室長と、丸紅の島﨑豊理事の2人が選ばれた。