GMSの化粧品売り場にショップインショップを導入

7月4日にオープンした専門店ヒロセヤ(岐阜県)の新店「HIROSEYA IN’SHOP」が新型コロナ下の出店戦略に一石を投じた。新店の立地は大垣駅直結の商業施設「アピタ大垣店」の1階である。専門店のSC出店といえば、テナントが軒を連ねるモールに店を構えるのが常識だが、HIROSEYA IN’SHOPはアピタの化粧品売り場にショップインショップとして出店した。モールの集客が休日に偏りがちなのに対し、アピタ大垣店の化粧品売り場は食品売り場に隣接しているため、平日でも女性客の流入が多い。HIROSEYA IN’SHOPの売り場面積は約8坪と小さいが、好立地を手に入れたことになる。

化粧品専門店がGMSの売り場に出店するのは珍しいケースだが、それぞれの弱点を補完している。ドラッグストアの化粧品との同質化から抜け出したいGMSは、専門店が取り扱う高級ブランドが欲しい。一方の専門店は、新規客との接点を得たい。アピタ大垣店の化粧品売り場は、ヒロセヤがコスメデコルテとプレディアを導入し、近隣のドラッグストアには真似できない商品を持つ売り場になった。

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