オルビスが、新型コロナウイルス感染症患者の医療活動を行っている医療機関85ヵ所に対し、同社のビューティー商品3種類およびオリジナル宅配ボックスを無償で提供したことが6月9日に明らかになった。オルビスは、特定非営利活動法人ジャパンハートが運用する「ジャパンハートソーシャルネットワーク」に参画しており、同プラットフォームを通じ、商品を提供した。

オリビスが提供した商品は、「オルビスユートライアルセット」1万個、「オルビス ディフェンセラ」1万個、「ハンドトリートメント(1回使い切りのサンプル)」1万包、「オルビスオリジナル宅配ボックス」100個。

左から「オルビスユートライアルセット」、「オルビス ディフェンセラ」、「ハンドトリートメント(1回使い切りのサンプル)」、「オルビスオリジナル宅配ボックス」

医療現場では、新型コロナウイルス感染症患者の対応はもちろん、日々昼夜を 問わず多くの患者を受け入れ対応に追われていることに加え、家族への感染リスクを抑えるため、自宅へ帰らずに病院やホテルで過ごす医療従事者も多いのが現状だ。そのため、「自身のスキンケアに時間を割くことができない」「アルコール消毒を何度も行う影響で手荒れがひどくなってしまった」という声が、多くの医療機関から寄せられている。

オルビスは「コロナ禍の切迫した状況を乗り切っていくためには、医療機関、医療従事者の方々なくしてはありえない。企業でも個人でも決して評論家になることなく、今自らができることを少しでも実行していくことが必要」という思いから、自社の商品を通して、スキンケアという側面から医療従事者を支援することを決定した。また、医療従事者はステイ・ホームができない状況で荷物も受け取れず、さらにインフラを支えている物流従事者の負担軽減にもつながるという観点より、オリジナル宅配ボックスの無償提供も実施した。

提供された商品を手にする医療従事者

提供した商品は、いくつかの医療機関にはすでに届いており、手元に届いた医療従事者からは続々と感謝の声が届いているという。同社は今後も医療機関からのニーズに応じ、支援を継続していく予定だ。