「大きな見込み違い。コロナ禍でまさかこういう事態になるとは思わなかったでしょうから」――。ホテルなどの宿泊施設に備え付けのシャンプーなどを扱うアメニティ業界の現状を業界関係者はこのように打ち明ける。昨年、アメニティから撤退した資生堂の後を引き継いだメーカー各社は取引拡大の期待から一転して、ビジネスホテルなどの大幅な稼働率低下によって、売り上げの減少に歯止めがかからない。

潮目が大きく変わったのは4月7日の緊急事態宣言の発動からだ。ビジネスホテルの客室稼働率は3月が32%の激減状況であったのが、4月7日以降は、さらに下がり続け新幹線の乗車率と比例するかのように10%台まで落ちてしまった。大型温浴施設はさらに深刻で、緊急事態宣言の休業要請の対象となったことから、軒並み休館に追い込まれている状況だ。

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