抑制から仕組みの探求へとメラニン研究の在り方を大転換

資生堂が「試験室」の名で研究機関を設置し、肌研究に着手したのが1916年。以来、100年を超える肌研究を進めるなかで、生活者の一生を豊かにする化粧品の開発につなげてきた。そのなかでも美白()に関しては、1917年には本格的な美白化粧水を発売。いまや日本女性の美しさを表す重要な要素となっている美白カテゴリーは、資生堂のなかでも優先度の高い研究分野の一つとなっている。美白を阻害する要因の一つとして長年、メラニンに着目した研究を推進。当初は、シミの発生部位に溜まるメラニンをどう減らすかに軸を置いた研究が化粧品業界のなかでも一般的だった。

資⽣堂の肌研究100年の歴史

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 美白とは、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐこと

ただ一方では、日焼けにおいては一時的にメラニンが増加するものの、しばらくすると自然に消えて元の肌色に戻るのに対し、加齢とともに黒くなるシミが発生した部位では戻らないなど、同じメラニンでも異なる現象が存在。シミの発生する仕組みやメラニンそのものの研究を深掘りする必要もあった。

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