2019年の世界のフレグランス市場の伸びは3%ないし4%ほどとみられている。ユーロモニターによると、18年にはマスフレグランスの売り上げは前年比1.3%減の205億1000万ドル。それに対しプレミアムフレグランスは5.1%増の304億5000万ドルとなっている。フレグランス業界はスキンケアやメイクアップ業界に比べて、改革の面で遅れをとっているといわれる。しかしここへきて事態は変化して、新しいcode(行動規準)や新しい価値を持つものへ存在を蘇らせる必要があるとする空気が高まっている。

業界筋によると、特に活発な動きをみせているのはロレアルで、プロエンザ・スクーラーのような従来とは一味違った新しい香りを市場に投入。プロエンザ・スクーラーは、トレンドセッターとして有名なニューヨークのデザイナーが制作したレディースコレクションで、ロレアルがその名をつけた香りとして発売された。そうした新製品が貢献して、18年のロレアルのフレグランス売り上げは前年比4.6%増の25億ユーロとなっている。

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